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例大祭(三重県無形文化指定 お綱掛け神事)
お綱掛け神事は、有馬の氏子が中心となり、およそ10メートルの三旒(みながれ)の幡形、下部に種々の季節の花々や扇子等を結びつけたものを、日本一長いともいわれる約170メートルの大綱に吊し、大綱の一端を岩窟上45メートル程の高さの御神体に、もう一端を境内南隅の松の御神木にわたす神事です。

2月2日、10月2日共に午前10時に祭りの始まりを告げる花火が打ち上げられ、号砲が有馬中に響き渡ります。
そして神主、巫女、上り子、氏子が鳥居より並んで花窟神社境内へと入ります。

祭りの始めは、上り子6人が「御縄(綱)掛け神事」に使う道具を受け取り、神社の裏手(羽市木側)より山を登り、ご神体の頂上部へ上がります。

ご神体の上では、まずお祓いがおこなわれ、塩で清められた後、重しをつけたロープを下ろし、境内に置かれた「御綱」をくくりつけ、引き上げます。

引き上げられて行く「御綱」。
多くの人の手渡しによって、三流の旗の部分などが壊れないように慎重に引き上げていきます。

違う角度から見た引き上げられて行く「御綱」。
神様と繋がることができると言われ、多くの人が触れます。
この「御綱」は、またいではいけません。必ず「御綱」の下をくぐって反対に移動するのが習わしです。

2月例大祭には、10月に架け替えられた「御綱」が切れずに残っている場合が多く、この写真のように2つの「御綱」が見られることがあります。
「御綱」は自然に切れ落ちるまでは、故意に落とすことはありません。

引き上げられた「御綱」は結ばれ、その中に紅白の餅が入れられ、藁で編んだ紐でぐるぐる巻きにされます。

「御綱」が結ばれている頃、氏子を先頭に「御綱」の先頭からゆっくりと国道42号に向かって引き出して行きます。結ばれるまで国道42号の目の前まで引き、そこで合図を待ちます。

国道42号を通行止めにして、「御綱」は七里御浜海岸へと引かれ、波打ち際までまっすぐに出されて行きます。

引き出された「御綱」は、ゆっくりと新宮側に向かって向きを変えます。
国道42号に近づくように移動して行きます。

上り子の指示を聞きながら、「御綱」を煙突のような塔の上の凹みにかけます。
「御綱」を左右に動かし、引いたり戻したりしながら調整してかけるのですが、上手くいく年と時間がかかる年があります。

「御綱」がかかると、「御綱」を堤防にいる氏子さんに渡し、「御綱」を柱に縛り付け終了となります。
その後、上り子によりご神体の上から境内に向けて14個の餅が投げられます。
それが終わると上り子もご神体から降りてきます。

「御綱かけ」が終わると境内に戻り神事がおこなわれます。祝詞が読まれ、厳かに神事は進みます。

巫女4人により浦安の舞、豊栄(とよさか)の舞が奉納されます。
その後、玉串の奉納がおこなわれます。

10月2日の例大祭では、祭りと同時進行で有馬の旧道をお白州引きが地元幼稚園児、保育園児、婦人会によっておこなわれ、子どもたちによって白石の奉納がおこなわれます。

祭りの終わりは、餅まきです。
大勢の人がご利益ある餅を競って拾います。
こうして例大祭は終わります。


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